冬の庭園 – 京都癒しスポット

秋から年末年始にかけて、京都には非常にたくさんの人々が訪れた。夏には静かだった京都の観光名所も多数の観光客でにぎわったが、冷え込む時期を迎え、静かな場所で庭園を見ながら過ごしたいと考える人も多くなることだろう。京都には今年の疲れをしっかり癒してくれる場所が多数存在する。その中でもいくつか選りすぐりのものを紹介する。

・天龍寺

嵐山・天龍寺。四季の変化とともに様々な姿を見せる

臨済宗天龍寺派大本山であり、世界遺産にも登録されている天龍寺は、秋には壮麗な紅葉を見ようとする多くの観光客で溢れかえっていた。
そんな天龍寺も冬には、幾らか落ち着いた雰囲気になってくる。天龍寺が誇る曹源池庭園は日本で最初に史跡・特別名勝指定されたお墨付きの庭園であり、別途料金を払えば諸堂を回りつつ畳に座りながらゆっくりと庭園を眺めることが可能。庭園内を歩くだけなら追加料金を払う必要は無く(通常料金は必要)、少し高台になっているため京都市郊外から市中を見渡すこともできる。素人でも自然と映える写真を撮ることが可能なので、写真撮影目的にも最適。

・青蓮院

東山区粟田口にある門跡寺院。周辺には八坂神社や平安神宮という有名な観光スポットが存在するためそちらに目が行きがちで、穴場というほどではないにしろ、あまり観光客が足を運ばない道に面していることもあってか人気はあまり多くない。静かな環境を求める人にとって最高の場所である。

青蓮院。落ち着いた雰囲気

「粟田御所」と呼ばれるこの場所は、江戸時代に仮御所になっていたこともあり、非常に見どころの多い庭園を誇っている。入って最初に見られる「相阿弥の庭」では、コメントを残すことが出来るノートが設置されており、この場所を訪れた様々な人たちの感じた思いを読みながら、過去の上皇も楽しんだであろう庭を堪能することが出来る。庭園の外には年中いつでも撞くことのできる鐘があり、良い記念になるだろう。ここを訪れたほかの人が撞く鐘の音を聞きながらゆっくりするのも良い。もちろん周辺には前述のような観光スポットが多く存在するため、徒歩でも十分観光が可能だ。

「平成最後の」冬を京都の庭園とともに過ごしてみてはいかがだろうか。