京トレイン – 寄り道旅行のススメ

11月中旬の祝日に、大学への通学に阪急電車を利用する機会があった。その際面白い列車があったので、それに乗って嵐山に寄り道する事にした。その列車とは阪急電車で毎年春と秋の観光シーズンの休日ダイヤで運転されている臨時の「直通特急」だった。

関西で直通特急と言えば阪神、山陽電車の方が有名だが、阪急の直通特急は神戸市の高速神戸駅を出て、阪急神戸本線から京都本線、嵐山線を経由して京都嵐山へ乗り換えなしで行ける観光向けの臨時列車である。

嵐山への直通特急「あたご」

車両はロングシート車両だが、神戸方面から嵐山へは通常2回乗り換えが必要な所を一本で行ってくれるので、それなりに人気がある。

この列車は高速神戸を出ると、花隈、神戸三宮、六甲、岡本、夙川、西宮北口、塚口、十三と停車し、そこから京都本線に入り十三発車後、淡路、桂、上桂、松尾大社、嵐山の順に停まり、かなりの駅を通過して行く。神戸線内ではこまめに停車し利用しやすい一方で、淡路〜桂間では通常の特急が停車する駅を3つ通過し、20分以上ドアが開かず、乗り降りがないので車内が落ち着くのが一番良い所だ。同じような直通列車は宝塚( 今津線経由)、天下茶屋からも出ている。

また、観光シーズン以外にも通年、休日ダイヤ運行日に梅田―河原町間で快速特急「京とれいん」も運転されている。こちらは2ドア車のクロスシートの車両が使われていて、よりゆったりと40分を過ごす事ができる。

さらに、来年の1月のダイヤ改正に合わせ、「京とれいん」の2編成目となる「雅洛」を充当した快速特急が追加される予定(「雅洛」のデビューは3月で、それまでは一般車代走)。いずれの列車も追加料金なしで乗車可能である。

運転日に大学に来る機会があればぜひ利用してみてはどうだろうか。