元本学生、葛藤後に編入

その合否が人生を左右しかねない大学入試。一昨年の2月に大阪大学が実施した入試問題にミスがあり、合格するはずであった受験生が不合格となった。追加合格した30人のうち24人が阪大に昨春から入学した。阪大に追加合格し、本学から編入した男子学生(20)に現在の実情を聞いた。

現在は阪大生、実情を振り返る

滋賀県出身の男子学生は、昨年の1月、大学の授業後、母親から着信があり、折り返すと「大阪大学から連絡があった。内容は本人でないと告げられないらしい」と言われた。言われた番号に電話をかけると、昨年の入試にミスがあり、再採点の結果、自らが合格していたことを告げられた。その後、アルバイト先で阪大の記者会見があったことを知った。嬉しくもなく、怒りもなく、ただ混乱していたという。

実情を語る元本学生

彼は約1年過ごした本学でのサークルやアルバイト、学科でのコミュニティを抜け出すことへの葛藤があったという。しかし、家族会議の結果、阪大に編入することが決定した。編入前の不安として、学業面では、阪大での勉強についていけるか不安があったが、編入前や編入後の長期休暇などに追加合格者で少人数の補講があったため、解消された。また、交友面では、友人ができるかという不安が現実になった。編入した学科での既存のコミュニティに入ることは難しかったという。そのため、学科内では追加合格者同士でしか交友の輪は広がらなかった。

しかし、体育会系の部活動に入るなどして現在は充実した交友関係を築いているという。だが、彼は「私は運良く馴染めた。しかし、コミュニティが変わることによって苦労は間違いなくある上、馴染めない可能性もある」と話す。「入試ミス問題は、私にとって悪い事ばかりではなかった。なぜなら、第1志望に合格できなかったことによって、挫折を経験し成長できた。また、編入したことによって多くの友人や新しいチャレンジができ、価値観が広がった」という。また「今後こういった入試ミスが起こることの無いように大学側は、チェック体制を万全にして同じような境遇を味わう人を無くして欲しい」と最後に語った。

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