【書評】『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』

自分らしく生きる 『ウチら棺桶まで永遠のランウェイ』kemio 著

著者は1995年生まれの23歳。高校時代に6秒動画共有サービス「Vine」の投稿で人気を集めた。日本での芸能活動ののち、単身でロサンゼルスへ留学。インスタグラムやツイッターを始めとするSNSやユーチューブでの動画投稿で若者を中心に人気を博している。

本書では著者の生い立ちから現在までの歩み、人間関係やセクシュアリティ、将来、生き方について著者の個性的な言葉遣いをありのままに文字にしている。読者は著者から直接語りかけられているように感じる。著者も本書を水のように「飲める本」と表現している。

なぜ著者は十分に日本での人気を集めていたにも関わらず、アメリカに拠点を移すこと今回登頂した那須岳を決めたのか。その理由は著者の幼少期からの経験があった。「仮面ライダー」のような男の子向けのおもちゃよりも「おジャ魔女どれみ」や「ディズニー」の方が好きだったため親戚から疑問に思われ、その声を逆に疑問を感じ始めた幼少期。その趣味ゆえに小学校時代はいじめを受けたこともあった

自然と1人の時間が増えてしまった著者の支えはアメリカのアニメや通販番組、ドラマだった。そこで彼はいじめられても人を幸せにしたいと思ったという。

日本での芸能活動に息苦しさを感じ始めた頃、彼は昔から親しんできた英語を学びたいと思い、アメリカ留学を決意した。

誰しも自分の夢を追いかけたり、自分の好きなことに正直に生きようとしたりすると何かと衝突してしまう。世間からの厳しい声であったり、自分の能力だったり、生まれ持った環境であったり、自分の思いを阻もうとするものは無限にある。

著者も留学の際に、このような障害にぶつかったという。しかし、著者は周囲からの反対の声に対し「みんななんでべらべら人の人生に口出すんだろう。人生ってみんなで相談して決めるものなの?」と疑問を呈している。

著者が本気で夢を追いかける時も、無責任に反対する声が止まなかった。後に彼は反対を押し切り、留学したことで「空っぽで好きなことも嫌いになりそうだった自分から脱出して、あのとき私が描いてた夢に、少し近づけた気がした。」という。著者は自分の信念を貫いたのだ。本書は、私たちが人生の中で立ち止まってしまった時に前向きに導いてくれる存在である。

 

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